昔のKLHやARのネットを外した正面が汚かった理由

「なぜネットを外すと正面が汚いのか?」

これは非常に鋭い視点です。
実はあれ、“意図的”です。

理由1:そもそも「ネットを外して使う文化」が無かった

1960年代のアメリカ東海岸系スピーカーは、

  • 家具
  • インテリア
  • リビング調度品

として売られていました。

つまり、

「ネットを外してユニット鑑賞する」

という発想自体が薄い。

JBLみたいに、

  • 大型ウーファー見せる
  • ホーン見せる
  • メカ感を見せる

方向ではない。

KLHやARはむしろ、

「音は出るが存在感を消す」

方向です。

だから、

  • ビスが雑
  • バッフル処理が粗い
  • 接着跡が見える
  • ユニット配置が地味

だったりします。


理由2:コストを“音”に振っていた

KLHはかなり合理主義です。

特にHenry Klossは、

「見えない部分に金を使うな」

思想が強い。

だから、

  • 豪華フレーム
  • アルミ削り出し
  • 美しいユニット化粧

みたいな部分を削って、

  • 密閉設計
  • キャビネット容積
  • ユニット性能
  • クロスオーバー

へコストを回していました。

この思想、実は英国BBC系にも少し近いです。


理由3:グリル前提で音作りしている

ここかなり重要です。

KLHやARは、

“グリル込みで周波数特性を合わせている”

場合があります。

なので、

  • グリルを外すと高音がキツくなる
  • バランスが変わる

個体もあります。

JBLは逆に「裸が本体」寄り。

思想が真逆。


面白いポイント

実はこの“地味な見た目”が、
現代では逆に評価されることがあります。

理由は:

  • 音楽だけに集中できる
  • 聴き疲れしにくい
  • 存在感を主張しない
  • 長く使える

から。

「派手さより、長く聴ける音」
にかなり近い思想です。

関連記事

コメント

  1. この記事へのコメントはありません。

CAPTCHA