KEF IQ3 随所に開発陣のこだわりが感じられる、完成度の高い一台
発売からすでに20年近くが経過したスピーカーですが、古さを感じさせない完成度を持っています。
しかもペアで実売6万円前後という価格を考えると、この異様なまでに作り込まれた設計は驚異的です。
KEF独自のUni-Q同軸ユニットに加え、コストのかかる曲線主体のエンクロージャーを採用。
さらにバイワイヤリング対応と、現在なら10万円を超えていても不思議ではないほど贅沢な内容となっています。
一方で、キャビネットの板厚は比較的薄く、外装も天然木ではなく化粧シートを採用。
また生産を中国へ移すことで、圧倒的な低価格化を実現しています。
とはいえ、その完成度は“廉価機”という枠を大きく超えており、当時の中国のスピーカー製造技術の高さを感じさせます。
あえてキャビネットを鳴かせる方向の設計により、響きは豊かで開放感があります。
低音の量感や鳴りっぷりも非常に魅力的で、Uni-Q同軸ユニットならではの、点音源的な定位のまとまりの良さもしっかり感じられます。
LUXアンプはもちろん、真空管アンプと組み合わせても非常に面白いスピーカーです。
また、同軸型の特性上、狭い部屋やニアフィールド環境でも扱いやすいのも大きな魅力。
アコースティック系や女性ボーカルを美しく聴きたい方に、とてもおすすめできる一台です。


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